10月に入って、急に寒さが増しましたね。
ブルーベリーも急に寒くなって、びっくりしているかもしれませんね。
普通、ブルーベリーは実を落とした後、夏剪定で実がなった部分は剪定され
「お礼肥」といって、肥料を木の根元周辺にまきます。
紅葉して葉を落とし、冬にもバッサリと剪定して雪に備えます。
11月~翌年2月は休眠期。
この休眠期に人がやる作業は少ないですが、翌年に実が成るように、
やっておかなければならないこともありますので
10月~2月の作業をご紹介しますね。
・10月の作業
休眠前に肥料成分を吸収しないと、翌春からの開花・結実に悪影響を与えます。
根が動いている10月の上旬までにお礼肥を施しましょう。
病害虫対策は引き続き行います。
アブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、ケムシの発生はありますが、気温が低くなるにつれて
被害は目立たなくなっていきます。
見つけたらその都度捕殺します。
水やりは土の乾き具合を見て庭植え・鉢植えとも3~4日に1度施します。
土の温度が下がらないように、日中の暖かい時間帯に行うことをお勧めします。
・11月の作業
関東地方より北や高地ではこの時期に霜が降り、根が凍害を受けることがあります。
耐寒性のあるノーザンハイブッシュは凍害に強いですが、サザンハイブッシュやラビットア
イは
対策が必要です。
霜が降りる前に稲わらや麦わらで株元をマルチングしておくと
土の温度を維持して凍害を防いでくれます。
今年は寒さも厳しくなる予報ですし、10月上旬にしてもう寒くなってきています。
マルチングは10月中旬か下旬に行っても早すぎることはないかと思います。
お住まいの地域により気温差はあります。
園芸店などで聞いてみてもいいかもしれませんね。
水やりは土の乾き具合を見て週に1回程度、日中に行ってください。
・12月の作業
ブルーベリーの枝は細く、また休眠中は枝がしなりがなく、硬くもろくなっています。
そのため、樹冠に雪が積もると枝が折れる危険性があります。
代表的な積雪対策として、株全体をロープで結束する方法があります。
株元にロープをくくり、ぐるぐると上まで巻いて樹冠を閉じるようにします。
日本海側や山間部など、例年、積雪のある地域では必ず行うようにしてください。
また、普段は積雪のない太平洋側でも1~3月の南岸低気圧による突然の降雪が考えられる場
合は
この時期に行うようにします。
また、気温が氷点下になり、土壌も凍り付く日が増えてきます。
庭植ではマルチングを、鉢植えでは夜間、軒下に移動させておくといいです。
病害虫対策は、体長1mmのコナカイガラムシと言う虫が、古枝の樹皮の割れ目で越冬するこ
とが多いので
事前に古枝を確認しておき、1~2月の剪定作業で確実に除去できるようにします。
また、12月は落葉していて枝が見えるのでイラガやミノガの繭を見つけやすくなります。
発見次第捕殺し、越冬させないようにします。
水やりは、10日に1回、土が乾いたタイミングで施す程度で大丈夫です。
・1月の作業
4年間、果実をつけた枝は、その後、大きな果実はなりにくくなります。
まずはじめに、その枝をノコギリか剪定はさみで地際からばっさりカットします。
次に、サッカーを残して腰の高さでカット。
枝4本がある程度開くように、内側を向いている枝は支柱を立てて誘引し、外側へ向けま
す。
1つの枝に平行につく枝は、どちらか1本残せば大丈夫です。
また、1か所から何本か放射線状に伸びている枝も、1~2本残せば大丈夫です。
その後、花芽の数が半分程度になるように枝先をカットします。
花芽が大きく膨らむ2月にやっても構いません。
水やりは10日に1回程度で構いません。
・2月の作業
1月に剪定を行っていない場合は2月に行います。
前年に苗を鉢植えした場合は、2月下旬から大きな鉢への植え替えができます。
まだ病害虫の活動は盛んではありませんが、3月以降、暖かくなるにつれ動き出します。
その都度対策を行ってください。
水やりは土の乾き具合を見て、週に1回程度、日中の暖かい時間帯に水やりを行います。
根が動く2月下旬から徐々に水やりの頻度を増やしていきます。
休眠期の作業はこんな感じです。
ざっくばらんに書いただけなので、詳しくは私がブルーベリーのことについて書いた、
「本で知りたい~」の記事を見て自分に合う本を選んで買ってみてください。
ちなみに、今回の記事で書かせていただいた内容は、
「家庭でできるおいしいブルーベリー栽培12か月」からの抜粋です。
本の中では写真付きでもっと詳しく書かれていますので、
是非参考にしていただけると嬉しいです。
ブルーベリージャムの作り方なんかも載ってます。
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